個人で独立して起業をした、資格を活かし、コーチ、コンサル、インストラクター、いわゆる先生業といわれる方を始めた方で、相談料や指導料を値上げしないといけないんだけど、値上げをする勇気がない!というご相談があります。
なぜ、なんでしょうか・・・?
例えば、会社員、派遣社員、アルバイト、パート、委託業務、フリーランスなどで働く仕事はすでに個人に支払われるお給料や報酬が決まっています。与えられたお仕事分の対価としてお給料や報酬が支払われています。働く側は自由に金額を決める事が出来ません。
そう!もう誰かに決められている。一方、個人事業主として、自分で起業をした、資格を活かして個人で仕事を始めた方はどうやって報酬を決めるのか?・・・・。
自分が個人の代表、社長、なんだから自分がルールです!
「自分が自由に決めていいですよ!」
クライアントさんに伝えると決まって
「えっ~!!私なんかまだ、起業したばかりだし、経験も少ないし・・・」
「誰も、〇〇さんのこと、経験ないなんて思っていませんよ。」
「いやあ~売れている方のブログやSNSとか見ていると私は、まだお金はもらえない・・・。」
「お客様が喜んでくれるなら・・・それでも十分です。」
これって?どういうことか分かりますか?理由があります。
・・・・・・・
・・・・・・・
はい!それは・・・・
「お金対する価値観」
クライアントさんの心の底にこんな感情があるからなんです。それは・・・
「こんな私がお金を頂く事は申し訳ない」
「好きな仕事が出来るんだから、今は低額でもいい・・・」
つまり、「まだキャリアの少ない自分は価値がない、自信がない」と思い
「お金のことを言いうのはあまり好ましくない。」
つまり、「お金を稼ぐ=ガツガツしている」
そんな好ましくないイメージがいつしか出来上がっていて
お金は一生懸命働いた人しかもらえない。
そんな幼いころの先生や親から言われた事も影響しているんです。
先ずは、この二つの理由を自分のなかで変えていかなければなりません。
じゃあ、どうやって変えるの?
私のクライアントさんで、スイミングのパーソナルコーチ
として独立した方がいます。
当時、とても安い単価で長い間レッスンをされていました。
そろそろ値上げをしたいと思いつつ、なかなかクライアントへ言い出せず
値上げしたらきっと辞めてしまうかもしれないから言いだす勇気がない。
という不安にかられていました。
「最低でもどのぐらい欲しいか?」
場所代、往復交通費、施設利用費コーチ分、さらに指導料。
最低でも1回5000円から7000円は、必要という話になりました。
「料金を上げるメリットとデメリットはどんなことがある?」
という質問に
「デメリットは、安いからという理由で今来てくれる方が居なくなるかもしれない。いなくなるのは嫌だ。でも値上げしたら、必要経費を引いても手元に残る金額が増える。」
「どちらがいい?」
「やっぱり、収入を増やしたい」
「じゃあ、どのようなお客様に申し込んでほしい?」
「水泳を通して、ライフスタイルが変わったり、健康になること。私が出来るのは上手く泳ぐことより泳ぎ続けることで、その人の生活に変化を起こすこと。」
という本音に気づいたんですね。
もし、値上げしても残ってくださった方を大切に、新たな人が私に教えてほしいという人に来てもらえばいいと、値上げにふみきりました。結果、大半のクライアントが承諾。さらには、障害を持ったお子様のプライべートレッスンを依頼されるようにもなりました。
値上げを踏み切ったことで、お客様が居なくなるかもというのは自分の思い込みにしかすぎなかった事。自分の指導にももっと自信を持つことが出来るようになりお金を頂くことへの不安も解消されました。今でも彼女は新たな事へチャレンジしようと前に進んでいます。
いかかでしょうか?あなたもこのクライアントさんと同じような思いでいませんか?お金に対する自分の価値観を変えていく事が大切。これは、自分自身ではなかなか気づくことが難しいんですね。
もし、同じことで悩んでいたら、まずは自分の中のお金に対する考え方や価値観について考えてみるといいかもしれませんよ。
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